【屋根材の真実】「ガルバリウム鋼板は錆びない」は嘘?最強屋根材のメリット・デメリットと、海沿い地域での注意点

「屋根のカバー工法ならガルバリウム一択ですね!錆びないし一生持ちますよ」…その営業トーク、信じて大丈夫ですか?ガルバリウムは確かに優秀な屋根材ですが、「メンテナンスフリー」ではありません。塩害や「もらい錆」のリスク、そしてプロが推奨する「断熱材一体型」の選び方について解説します。


ガルバリウム鋼板とは?その基本を知る

屋根のリフォームを検討する際、必ずと言っていいほど名前が挙がるのが「ガルバリウム鋼板」です。軽量で耐久性が高いとされ、現代の屋根材のスタンダードとも言われています。しかし、実際にはどのような素材で、どのような特性を持っているのでしょうか?

ガルバリウム鋼板は、鉄を基材とし、その表面にアルミニウムと亜鉛の合金メッキを施した金属屋根材です。このメッキ層が鉄を保護し、錆びにくくする役割を果たしています。従来のトタン屋根に比べて圧倒的に錆びにくいという特性があり、耐久性や防水性に優れていることから、多くの住宅で採用されています。

しかし、ガルバリウム鋼板には「錆びない」という誤解がつきまとっています。次の章では、この「錆びない」という神話の真実について掘り下げていきます。


「錆びない」は嘘。「錆びにくい」が正解

ガルバリウム鋼板の最大の誤解は、「錆びない」という点です。確かに、アルミニウムと亜鉛の合金メッキが鉄を保護し、錆びにくくする効果を発揮します。しかし、これは「絶対に錆びない」という意味ではありません。条件次第では、設置から数年で錆びが発生することもあります。

ガルバリウム鋼板が錆びる2つの原因

  1. 塩害(海沿いの地域)
    海岸近くの地域では、潮風に含まれる塩分が金属にダメージを与えます。ガルバリウム鋼板も例外ではなく、塩害による腐食が進む可能性があります。多くのメーカーでは、海岸から5km以内、または500m以内の地域を保証対象外としています。海沿いでの使用を検討する場合は、次世代ガルバリウムと呼ばれる「SGL鋼板」や、樹脂製のアスファルトシングルなど、塩害に強い素材を選ぶことが推奨されます。
  2. もらい錆
    ガルバリウム鋼板自体が無傷であっても、屋根の上に錆びた金属片が乗ることで、その錆が移る「もらい錆」が発生することがあります。例えば、古いテレビアンテナや錆びた空き缶、ヘアピンなどが屋根に放置されると、それが原因で腐食が進むことがあります。特に、古い鉄製のアンテナやソーラー架台が残っている場合は注意が必要です。

それでも「最強」と呼ばれる3つのメリット

錆びのリスクがあるとはいえ、ガルバリウム鋼板が「最強」と呼ばれる理由は、その圧倒的なメリットにあります。以下では、特に注目すべき3つのポイントを詳しく解説します。

圧倒的な「軽さ」(耐震性)

ガルバリウム鋼板の最大の特徴の一つが、その軽さです。日本瓦の重さが1㎡あたり約50kgであるのに対し、ガルバリウム鋼板は約5kgと、なんと1/10の軽さです。この軽量性は、地震の多い日本において非常に重要な要素です。屋根が軽いことで、地震の揺れが小さくなり、建物全体の倒壊リスクを大幅に低減することができます。

高い「防水性・耐久性」

ガルバリウム鋼板は、スレート屋根のように割れたり、水を吸ったりすることがありません。そのため、適切な環境で使用すれば、20年から30年もの間、塗装メンテナンスなしで機能を維持することが可能です。これにより、長期的なコストパフォーマンスが非常に高いと言えます。

緩い勾配でも施工可能

ガルバリウム鋼板は水はけが良いため、傾斜の緩い屋根でも雨漏りリスクを抑えて施工することができます。これにより、デザインの自由度が高まり、さまざまな建築スタイルに対応できる点も魅力です。


「暑い・うるさい」を解決する【断熱材一体型】

金属屋根に対する一般的な懸念として、「夏は暑くなる」「雨音がうるさい」という点が挙げられます。確かに、薄い金属板を一枚貼っただけでは、これらの問題が発生する可能性があります。しかし、最新のガルバリウム鋼板はこれらの課題を克服しています。

断熱材一体型の構造と効果

断熱材一体型のガルバリウム鋼板は、金属板の裏側に分厚い断熱材(ウレタンフォーム)が張り付けられています。この断熱材が熱を遮断し、雨音を吸収することで、快適な住環境を実現します。

私たちプロが推奨する「スーパーガルテクト(アイジー工業)」や「横暖ルーフ(ニチハ)」といった製品は、ほとんどがこの断熱材一体型です。一方で、格安見積もりを提示する業者は、断熱材のない「ただの鉄板」を使用しようとしている可能性があるため、注意が必要です。


海沿い地域での注意点と選び方

海沿い地域でガルバリウム鋼板を使用する場合、特に塩害対策が重要です。以下のポイントを押さえておくことで、長期間にわたり屋根を良好な状態に保つことができます。

  1. 塩害対策グレードを選ぶ
    海沿いでは、通常のガルバリウム鋼板ではなく、塩害に強い「SGL鋼板」を選ぶことが推奨されます。
  2. 定期的なメンテナンス
    屋根に付着した塩分や汚れを定期的に水で洗い流すことで、腐食を防ぐことができます。
  3. 信頼できる業者を選ぶ
    格安見積もりを提示する業者には注意が必要です。断熱材の有無や施工品質をしっかり確認しましょう。

まとめ:魔法の素材ではありません

ガルバリウム鋼板は、現代の住宅において最もバランスの取れた優秀な屋根材です。しかし、「一度工事したら、一生何もしなくていい」という魔法の素材ではありません。適切な製品選びとメンテナンスを行うことで、その性能を最大限に引き出すことができます。

当サイトでは、各メーカーのガルバリウム鋼板のサンプルを実際に手に取って比較していただけます。「うちの地域でも大丈夫?」「色は選べる?」など、素材選びの疑問にもお答えします。ぜひお気軽にご相談ください。

⬇︎⬇︎⬇︎ まずは一度ご相談ください

Webでのご相談はこちら 0120-994-119
公式SNSもチェック!

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

屋根修理の費用はいくらが適正?【高くなる家・安く済む家の違い】

屋根修理の見積書の見方|「一式」記載の落とし穴と信頼できる業者の見分け方

太陽光パネルを乗せたら雨漏りした!メーカー保証は使える?責任の所在と「たらい回し」を防ぐ正しい修理手順

PAGE TOP