その隙間、埋めると雨漏りします!DIY修理で絶対やってはいけない「水抜き穴」と「毛細管現象」の恐怖

雨漏り修理の落とし穴にご注意を

雨漏りを発見したとき、多くの人が最初に考えるのは「自分で直せないか?」ということです。インターネットで検索すれば、「コーキングで隙間を埋めるだけ!」といったDIY動画が数多く見つかります。業者に頼むと高額な修理費用がかかるため、数千円の材料費で済むならと、ホームセンターに向かう人も少なくありません。

しかし、屋根修理のプロとして、これだけは強くお伝えしたいことがあります。

「知識のないコーキング修理は、家の寿命を縮める自殺行為です」

家には絶対に「埋めてはいけない隙間」が存在します。良かれと思ってその隙間を塞いだ結果、雨漏りが止まるどころか、かえって悪化させてしまうケースが後を絶ちません。

この記事では、素人DIYが陥る「2つの罠」と、失敗したときの恐ろしい代償について詳しく解説します。


雨漏り修理で陥りがちな2つの罠

水抜き穴を塞いでしまう危険性

家の構造には、侵入した雨水を外に排出するための「出口」が必ず設けられています。これを「水抜き穴」や「通気口」と呼びます。これらの隙間は、家の内部に溜まった水分を効率的に外へ排出するために設計されています。

水抜き穴を塞ぐとどうなる?

例えば、外壁のサイディングの継ぎ目や、サッシ枠の下などにある小さな隙間を見て、「ここから水が入るのでは?」と不安になり、コーキングで埋めてしまう人がいます。しかし、これらの隙間は「入り口」ではなく「出口」である可能性が高いのです。

出口を塞がれた雨水は、壁や屋根の内部に行き場を失い、溜まり続けます。そして最終的に許容量を超えた水が室内側に逆流し始める、いわゆる「オーバーフロー」が発生します。

この現象が、「自分で修理したのに、なぜか雨漏りがひどくなった」という事態を引き起こす原因です。


毛細管現象による水の吸い上げ

もう一つの罠は、水の物理現象である「毛細管現象」です。水には、狭い隙間に入り込むと、重力に逆らって上へ上へと吸い上げられる性質があります。この現象が、DIY修理の失敗をさらに悪化させる要因となります。

中途半端なコーキングが招く悲劇

例えば、スレート屋根の瓦と瓦の間に少し隙間が空いていたとします。この隙間をコーキングで埋めようとして、奥までしっかり充填できず、表面だけを塞いでしまうとどうなるでしょうか?

この中途半端な隙間がストローのような役割を果たし、降ってきた雨水を屋根材の裏側へと強力に吸い上げてしまいます。結果として、雨水が屋根内部に侵入し、雨漏りがさらに悪化するのです。

プロは、あえて隙間を広げたり、「縁切り」という作業で適切な隙間を確保したりして、この現象を防いでいます。素人が安易に手を出すと、逆効果になることが多いのです。


DIY失敗の代償は高額な修理費用

自分でコーキングをして失敗した場合、その後のプロによる修理費用はどうなるでしょうか?残念ながら、何もしなかった場合よりも高額になることがほとんどです。

撤去費用の発生

まず、DIYで塗ったコーキングを全てきれいに剥がす作業が必要になります。この撤去作業には手間がかかり、当然ながら費用も発生します。

被害拡大による修繕費の増加

さらに、内部で水が逆流したことで、本来濡れていなかった断熱材や木材まで腐食し、交換範囲が広がってしまいます。これにより、修理費用が大幅に増加するのです。

「数万円をケチろうとして、結果的に数十万円の追加費用を払うことになった」という悲劇を、私たちは現場で何度も目にしてきました。


プロに任せるべき理由

「埋めるべき隙間」と「埋めてはいけない隙間」を見分けるには、建物の構造に対する深い知識と経験が必要です。一見、ただの穴やひび割れに見えても、そこには重要な役割があるかもしれません。

プロの判断が家を守る

プロは、建物の構造や雨水の流れを熟知しており、どの隙間を埋めるべきか、どの隙間を残すべきかを的確に判断します。また、適切な材料と技術を用いて修理を行うため、長期的に見て安心です。


無料相談サービスの活用

当サイトでは、「この隙間、埋めても大丈夫?」というご質問に、写真判定でお答えする無料サービスを行っています。ホームセンターのレジに並ぶ前に、まずはスマホで写真を撮って、私たちに送ってください。


まとめ

雨漏りを見つけたとき、安易にDIYで修理を試みるのは非常に危険です。「水抜き穴」や「毛細管現象」といった建物の特性を理解せずに手を出すと、かえって被害を拡大させる可能性があります。

大切な家を守るためには、プロの判断を仰ぐことが最善の選択です。少しの慎重さが、将来的な大きな出費を防ぐことにつながります。

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