天窓の雨漏り修理をDIYで行う方法と注意点を徹底解説

2025年4月7日

天窓は部屋に自然光を取り入れることができ、開放感のある空間を演出してくれる素敵な設備です。しかし、その一方で「雨漏り」という大きなリスクも伴います。特に築年数が経過している家や、施工から10年以上経っている天窓では、雨漏りのリスクが高まります。本記事では、そんな天窓の雨漏り修理をDIYで行う際のポイントや注意点、作業の手順について詳しく解説していきます。業者に依頼する前に、自分でできることを知っておきたいという方に向けた実践的な内容です。

天窓からの雨漏りが起こる原因とは？

まず、天窓からの雨漏りの原因を理解することが大切です。原因を正確に突き止めない限り、どれだけ修理を試みても根本的な解決には至らないことが多いからです。天窓の雨漏りの主な原因には、パッキンの劣化、シーリングのひび割れ、屋根材との接合部分の破損、または天窓自体の破損などが考えられます。

特に多いのが、シーリングの劣化です。天窓周辺は紫外線や雨風にさらされるため、シーリング材が劣化して割れたり剥がれたりしやすい箇所です。また、天窓の設置時の施工不良が原因で、防水処理が甘く雨水が侵入しやすくなっているケースもあります。原因を把握するためには、天窓の周囲を内側・外側からよく観察し、濡れている箇所や水の流れの跡がないかをチェックしましょう。

DIY修理が可能なケースと専門業者に依頼すべき場合

DIYでの修理が可能かどうかを見極めるのは非常に重要です。たとえば、シーリング材が剥がれているだけ、あるいは雨が染み出てくる箇所が特定できているような場合であれば、自分で補修を試みる価値があります。また、パッキンの劣化や軽微なひび割れも、DIYでの補修が比較的容易です。

しかし、天窓自体のガラスにヒビが入っている場合や、屋根の構造部分にまで雨水が達しているような深刻なケースでは、無理をせず専門業者に相談すべきです。また、高所作業になるため、足場が不安定な場合や自信がない場合は、安全面からも業者に依頼する方が安心です。

DIY修理に必要な道具と材料をそろえる

DIYで天窓の雨漏り修理をするためには、まず必要な道具と材料をそろえることから始めましょう。必要なものとしては、防水用のシーリング材（コーキング剤）、コーキングガン、カッター、養生テープ、ヘラ、防水テープ、軍手、脚立やハシゴなどが挙げられます。場合によっては、防水シートや外装用の塗料を使うこともあります。

使用するシーリング材には種類があり、特に屋外用で耐候性のあるタイプを選ぶことが重要です。ホームセンターやネット通販でも手に入りますが、用途に合ったものを選ばなければ、すぐにまた雨漏りが再発してしまう恐れがあります。耐久性や接着性などをよく確認して選びましょう。

修理作業の手順と注意点を詳しく解説

天窓の雨漏り修理は、作業を丁寧に進めることが成功の鍵です。まずは、対象部分の掃除から始めます。古いシーリング材をカッターで丁寧に剥がし、ゴミやホコリ、水分をしっかりと取り除きましょう。下地が汚れているままだと、新たに塗るシーリング材がうまく密着せず、すぐに剥がれてしまいます。

次に、養生テープで周囲を保護し、コーキングガンを使ってシーリング材を隙間なく塗っていきます。塗ったあと、ヘラや指（ゴム手袋を着用）で滑らかに仕上げましょう。シーリング材は乾燥に時間がかかるため、施工後は24時間以上は雨に当たらないよう天気を確認してから作業を行うのが基本です。

この際、ひび割れ箇所や水が入り込みそうな部分には防水テープを重ねて貼ることで、二重の防水効果を持たせることもできます。作業の最後には再度水を流して、修理箇所から水が漏れないかテストを行っておきましょう。

雨漏りが再発しやすい天窓の特徴と予防策

せっかく修理しても、数ヶ月後にまた雨漏りしてしまうことも少なくありません。これは、天窓の構造や設置状況に原因がある場合が多く、特に以下のような特徴のある天窓は雨漏りが再発しやすい傾向にあります。たとえば、屋根の傾斜が緩やかな家では、雨水の流れが滞留しやすく、天窓周囲に水がたまりやすくなります。また、天窓が屋根の端の方に設置されていると、強風時に雨水が逆流して侵入してしまうこともあります。

予防策としては、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。年に1～2回程度、シーリング材やパッキンの状態を確認し、ひび割れや剥がれがあれば早めに補修しましょう。また、屋根に落ち葉などが溜まっている場合は掃除しておくことで、水の流れをスムーズに保ち、雨漏りのリスクを減らせます。